相続放棄

DR119_L.jpg相続放棄と承認

 

 相続による財産上の権利と義務の承継は、相続人の意思と関係なく当然に発生してしまいます。しかし、それでは被相続人に借金などが多くあった場合に、当然に相続人がそれを引き継ぐということなり、問題が発生します。

 

 そこで、民法は、それらの問題の解消の為に相続の承認と放棄の制度を設け、承認するかしないか又は、放棄するかの選択の余地を与えています。

 

相続放棄

 

 相続の放棄をしようとする者は、自己の為に相続の発生があったことを知った時から3ヶ月以内(考慮期間又は熟慮期間といいます。)にその旨を家庭裁判所に申述しなければなりません。

 上記の場合、共同相続人の内の1人からでも申述することができます

 

申述先

被相続人の最後の住所地を管轄する家庭裁判所になります。

 

必要書類

  • 相続放棄の申述書 1通
  • 申述人の戸籍謄本 1通
  • 被相続人の除籍(戸籍)謄本 1通
  • 住民票の除票 1通

※ 事案によっては、上記以外の必要書類が発生することもありますので、詳細はお問い合わせください。

 

 

3か月経過後の相続放棄

相続放棄は「自己のために相続があったことを知った時」から、3か月以内に家庭裁判所に申し立てをしなければなりません(民法915条)。

では、3か月経過後の相続放棄は絶対に認められないのでしょうか?

答えはNO!です。

 

実は私の事務所に相続放棄の手続きを依頼された方の約3割は、この3か月を超過されたケースでした。

もっとも長い方は2年以上経過されていました。

 

結果はどうなったか?

申立てした全てで相続放棄が受理されました!

 

理由は申立書の記載内容です。

申立書の記載の仕方で相続放棄の可否が決まるといっても過言ではありません。

 

もちろん、すべての場合に相続放棄が受理されるという保証はありません。

ですが、経験豊富な司法書士は可能性を広げるノウハウを持っています。

 

ですから、もしあなたが相続放棄をする必要がありながらも、3か月を過ぎてしまった場合でも、あきらめず、一度相談してみてください。

 

そして多くの場合、可能性があるものです。 

 

放棄の効力

DR190_L.jpg放棄の効力

 

 相続放棄をした者は、その相続に関しては、初めから相続人とならなかったものとみなされます

 

 よって、相続放棄をした者に関しては代襲相続の問題も発生しません

相続放棄・・・その前に

 

 

NEW 相続放棄・・・その前に 1 (借金編) 

● 被相続人に借金があった場合、相手方(債権者)が高利で貸付を行っていたような場合には、反対に払いすぎていた(過払い金)として返還請求ができるような場合もあります。

 ですので、被相続人に借金があったからといってあわてて相続放棄を考えられないで、まずは私どもにご相談頂ければ幸いです。

詳しくはこちらへ⇒

 

NEW 相続放棄・・・その前に 2 (住宅ローン編)

● 住宅ローンの債務を相続された時、すぐに相続放棄を考えないでまずはローンの返済方法などについて取扱金融機関に相談しましょう。

 毎月の返済額やボーナス払いの額を変更することが可能な場合もあります。

 また住宅ローンには、通常団体生命の加入が融資条件になっていますので、ローンの債務者が亡くなられた場合は、その保険が適用され、結果的に住宅を相続した相続人が返済する必要はなくなるのです

相続放棄とお墓

相続放棄した場合にお墓はどうなるか? 

 

亡くなった父親に多額の借金があるため相続放棄をしたいが、先祖代々のお墓の管理をしていかなければならない、という場合があります。

このような場合、民法第897条に規定があり、墓などの祭祀については相続財産とは切り離して、慣習に従って祖先の祭祀を主宰するものが承継することになっています。
つまり墓や仏壇は祭祀財産として一般の財産とは別に扱われますので、相続放棄をしても祭祀継承者が受けつぐことができることになります。

因みに誰が祭祀財産を承継することになるのかはっきりしない場合には、家庭裁判所に祭祀財産の承継者の指定の申立をして家庭裁判所に決めてもらうことができます

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